「かわいがってくれて、ありがとう」 大都会の片隅で生きた地域猫の死…街の人たちへ伝える“張り紙”が胸に迫る(引用元maidonanews)

いつも、ごはんを下さったり、 かわいがって下さった皆さまへ

 年には勝てず困っていたら、やさしい方の お家に連れて行ってもらえました ふわふわのクッションの上で眠り

病院にも連れて行ってもらえました。

近況をお伝えしておきたくて…

☆今迄どうもありがとう☆ 天国より…

『チョコちゃん』こと、黒白の猫 (=^・^=)

3月6日、東京都港区赤坂のとある商店街を通り掛かった高沢守さんが1枚の張り紙を発見。そこには、高沢さんの“顔見知り”だった地域猫の「訃報」が記されていました。お名前は、チョコちゃん。ハチワレの黒白柄で、飲食店が立ち並ぶビルの谷間に何年も暮らしていた外猫だといいます。

その日、高沢さんが張り紙の写真をTwitterに投稿したところ、チョコちゃんがたくさんの人たちにかわいがられていたと伺わせるような文面にコメントが多数寄せられました。

「チョコちゃん、みんなに愛されてたんですね」 「チョコちゃん、短い間だったかもしれないけど幸せだったかな。幸せだったよね。」 「心打たれますね都会でも小さな優しさが集まり天寿を全う出来た。一方で人間の都合で生まれたばかりでも殺されてしまう事あるというのに.…」 「過酷なお外の暮らしの中、チョコちゃんは皆んなを見つめ、皆んなの心に何かを与えて続けていたのでしょうね…。そんなチョコちゃんにありがとうですね。きっと今ごろ神様の温かい腕に包まれて幸せを感じていますよ。」 「こういう人にも動物にも優しい世の中であってほしいですね。」

Twitterユーザーからも追悼コメントが寄せられたチョコちゃん…どんな猫だったのでしょうか? 2年ほど前から赤坂の地域猫たちの様子を見続けてきたという高沢さんにお話を伺いました。

赤坂の商店街の人たちにかわいがられていたチョコちゃん(提供画像)

高沢さんは大都会の片隅で頑張って生きている赤坂のチョコちゃんを含めた地域猫たちの様子を映像に収めようと動画を制作(提供画像)

チョコちゃんとの出会いは2年ほど前…夜勤の仕事帰り、人気のない道路だった

高沢さんがチョコちゃんと出会ったのは2年ほど前、地下鉄の始発が出る明け方ごろ。夜勤の仕事帰りで赤坂の商店街の道を歩いていたところ、数匹の猫たちと出くわしました。耳をカットしていたことから、誰かがTNRをしていた地域猫だとすぐに分かったそうです。その中の1匹がチョコちゃんでした。まだ明け方だったので人気もなく、警戒心の強い地域猫たちも表通りに出ていたのだなと思いながらその場を後にしたといいます。

それ以来、高沢さんは仕事の行き帰りなどにいつも商店街を通るたびに「元気でやっているかな?」とチョコちゃんたちのことを気に掛けてきました。特にチョコちゃんは商店街の人たちにとてもかわいがられていたとのこと。普段はビルとビルの谷間にひっそりと隠れて暮らしているチョコちゃんでしたが、人通りの多い昼間などは表通りに出て飲食店の店先にちょこんと座っているときもあったそうです。

「表に出てきて、商店街の人にかわいがわれていた猫はチョコちゃんを含めて2匹くらい。他の猫たちは出てこないんです。警戒心が強いのでしょうね。赤坂をはじめ周辺の六本木などは地域猫が多いエリアで、TNR活動をしている個人のボランティアさんがいます。チョコちゃんもボランティアさんや地域の人たちに見守られながら暮らしていたのでしょう」と高沢さん。

さらに「毎日チョコちゃんたちに餌をあげる女性の方がいたり、店先にちょこんと座るチョコちゃんを商店街の人たちが頭をなでたり。そんな光景をよく見掛けましたね。地域の人たちにはとてもなついていましたが、私のように知らない人が近付くとサッと逃げちゃう…なでられませんでした。地域の人たちとチョコちゃんとの間には、強い信頼関係があったのでしょうね」と目を細めます。

商店街の人たちがチョコちゃんをなでる光景…いつも温かい気持ちに 

チョコちゃんと出会ってから1年ほど経って、高沢さんは大都会の片隅で頑張って生きている赤坂の地域猫たちの様子を映像に収めようと動画を制作。撮影を通じて初めてチョコちゃんたちの暮らしぶりを少し垣間見ることができたといいます。とはいえ、外で生きていくことはとても過酷…冬になると寒さに耐えられず亡くなってしまう猫たちもいました。

だからこそ、仕事帰りなどにチョコちゃんたちの元気な様子を見るたびにホッと胸をなでおろしていたという高沢さん。しかし、昨年末から3カ月ほど新型コロナウィルス感染の影響で仕事場の赤坂に足を運ぶことができませんでした。「チョコちゃんたち、どうしているんだろう」…そんな思いを抱えたまま3月に入り、久しぶりに赤坂を訪れました。そこでチョコちゃんの「訃報」を伝える張り紙を見つけたのです。

高沢さんは涙ぐみながら張り紙を読んでこう感じたそうです。

「弱っていたチョコちゃんを誰かが保護して病院にも連れて行ってくれたり、家で面倒を見てくれていたりしていたようです。チョコちゃんは暖かい部屋で最期を迎えられたのでしょう。張り紙の下にはお花などがたくさん供えられていて。本当にいろいろな人が チョコちゃんを見守りかわいがっていたんだなといあらためて思いました」。

そして、チョコちゃんへの思いも語ってくれました。

「仕事の行き帰りなど、どうしても気になって赤坂の商店街を見渡しながら歩いていました。そこに必ずチョコちゃんがいて…人通りの多い時間帯に通り掛かるときには商店街の人たちがチョコちゃんをなでている光景をよく見掛け、すごく温かい気持ちになっていました。そんな気持ちにさせてくれたチョコちゃんに今は『ありがとう』という感謝の思いでいっぱいです」。

   ◇   ◇

高沢さんは動物愛護ボランティア。東京から福島まで通い、これまで200匹以上の猫たちにTNRを実施しているという(提供写真)

2020年1月も、福島のTNRや給餌活動などを行った(提供写真)

チョコちゃんの訃報をツイートしたボランティア 福島の原発事故周辺で猫のTNR活動も

高沢さんは13年ほど前から、本業の傍ら動物愛護ボランティアとして活動しています。活動を始めたきっかけは、自宅マンションの敷地内にご飯をもらいにくる外猫たちとの出会い。あるとき病気がまん延して外猫たちが次から次へと死んでしまう事態が起きました。ある1人のボランティアが外猫たちを病院に連れて行ってくれました。そこで高沢さんもお手伝いをしたことから自然とボランティア活動を始めたそうです。

活動開始をしてから数年後の2011年3月11日、東日本大震災が発生。福島で原発事故が起き、原発周辺に住む人たちが避難することに。そこで高沢さんが真っ先に思い浮かんだのは置き去りになった動物たちのことでした。「なんとかしなくては」…避難指示が解除された後、福島県の広野町や楢葉町などに足を運びました。すると、地元に戻ってきた住民らが生き残っていた猫たちに餌付けをするようになり、猫の数が徐々に増えていったそうです。そこで、高沢さんは役場と連携しながら猫たちのTNR活動を開始。東京から福島まで通い、これまで200匹以上の猫たちにTNRを実施しています。今後も、福島原発地域に残された猫たちの“命をつなぐ活動”を続けていくといいます。

   ◇   ◇

【TNR】Trap・Neuter・Return(トラップ・ニューター・リターン)を略した言葉で、捕獲器などで外猫を捕獲(Trap)し、不妊・去勢手術(Neuter)を 行い、元の場所に戻す(Return)こと。手術済みのしるしに、耳先をさくらの花びらの形にカットされている猫を「さくらねこ」と呼ばれる。

   ◇   ◇

▽チョコちゃんの死をきっかけに高沢さんが赤坂の地域猫たちを撮影した動画を再編集。ご覧下さい。

引用元:https://maidonanews.jp/article/14269989,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]

コメント