交通事故で記憶を失った妻が自分だけを覚えていない…拒絶され別れた5年後、待ち受けていた事実に崩れ落ちる

僕の妻は1度記憶を失くしています。

交通事故に巻き込まれ、頭を強く打ち、意識不明の状態。何日眠り続けたでしょうか。

このまま目を覚まさなかったらと不安ばかりが襲ってきましたが、妻は奇跡的に意識を取り戻しました。

しかし、事故の後遺症で僕のことはもちろん、親のことも何もかも忘れてしまっていました。

容態がよくなりリハビリをする様になってからは、ハッキリと物事がわかる様に。

だんだん幼い頃の記憶も取り戻していたので、僕のこともそのうち思い出してくれると思っていました。

お見舞いに行き、リハビリの手伝いをする毎日。

しかし、僕の事は一向に思い出す気配がなく、なぜ毎日来てくれるのか?という様な不思議そうな顔を浮かべていました。

僕はそれでも妻のことは自分がなんとかしなければと思い、僕たち夫婦が住んでいた家に戻り、そこでリハビリをすることに。

妻は右半身も麻痺が残っていて、うまく生活をすることは中々難しいようでした。

少しでも妻が僕たちのことを思い出してくれればと、写真を見せたり妻の昔の話をしたりしました。

しかし妻は他人事を聞いているかのように上の空といった様子で、僕に昔の話しをするのを止める様言ってきたのです。

僕は、少し焦る気持ちもありました。

昔の友達のことは思い出せるのに、なぜ僕のことは思い出せないのかと。

そして、妻も妻でこのモヤモヤな感じをすごく嫌っていた為か、僕たちは次第にケンカをすることが増えていきました。

昔の妻と今の妻とではまるで別人。

好きな色、好きな物、全て間逆。

僕のことも、だんだんと嫌うようになっていきました。

そして僕たちは話し合いの結果、別れることにしました。

妻もこの時には、一人でも日常生活に困らない程度には回復していたので、僕がいなくても大丈夫だったのです。

このまま偽りの夫婦関係を続けていても妻が疲れるだけ。

妻にはまた一から人生をやり直してもらうため、お互いに別の道を歩んでいくことにしました。

それから五年ほど月日が流れ、僕は偶然にも彼女の働いていたお店にランチを食べに行きました。

僕は全く店員を見ていなかったので気が付かなかったのですが、彼女が僕に気付き、お店を出た際に引き止めたのです。

あの…覚えていますか?

私、あなたに本当にひどいことをしました。

ずっと謝りたかった。本当にごめんなさい、ずっと一緒に支えてくれたのに。

私はまだ、あなたのことは思い出せません。

でも、事故にあってからずっと一緒にいてくれた。

私を励ましてくれた。勇気付けてくれた。

そんなあなたの事を忘れることができなかった。

また偶然に会うことができたら言おうと決めていたの。

もう1度、一から私と思い出作ってくれませんか?

付き合ってもらえませんか?

僕は妻の事を一時も忘れたことなんてなかった。

僕はどんな妻だろうと支えていきたい。

もう2度と手を離したくはない。

僕は妻と2度目の結婚式をあげる。

また新しい人生を二人で作っていこう。

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